地盤調査とは
注文住宅には避けて通れないイベント、地盤調査です。
単純に言えば、その土地の地盤が固いのか軟らかいのか調べて、家を建てるのに問題が無いか判定します。
何が怖いかと言うと、軟弱地盤だと改良工事が必要になり、60万円~200万円も追加で飛んでいくのです。
しかも、土地を買う前には分かりません。
普通は買う前に調査などさせてくれませんし、早くて手付金を払った後になります。
注文住宅オーナーが全員経験する博打です(笑)
場所による特性
一般的に谷地や川の近くは弱く、山や丘は強いです。
ただ、丘でも宅地造成の時に掘り返したり、盛土しているとアウトです。
川の近くでも、太古から良質な砂が集まっていて強いところもあるそうです。
だからもう博打なんですよ(笑)
調査のタイミング
うちの場合は、売主さんがいいよと言ってくれたので、契約後の引渡し前に調査が可能でした。
普通は引渡し後が多いと思います。
自分の土地の場所
場所は丘陵地の区画整理地です。以前は林で、家が建ったことはありません。
隣の敷地には擁壁があり、ひな壇の一番下と言ったら良いでしょうか。道路と平行になっています。
区画整理前のGoogle航空写真やストリートビューを見ると、
道路から見て私の土地の部分は盛り上がっているので、単純に山を削った土地と思われます。
調査の日
地盤調査の日は仕事でしたので見に行くなどはしませんでした。
しかも雨。結果が弱く出るんじゃないかと不安になりましたが、影響は無いようです。
スウェーデン式サウンディング試験という方法で、家の四方と中心で5箇所の調査を行います。
運命の結果
結果は2日後に分かりました。
設計士Nさんが「地盤調査の結果・・・」という件名でメールしてきたので焦りましたが(笑)
"改良工事の必要無し"でした!
私が改良工事嫌だ!と連呼していたので、遊ばれたようです(笑)
地盤調査は専門の会社に外注されています。地盤ネット株式会社さんでした。
利益確保のため無駄な改良工事を勧める住宅業界に反旗を翻した会社で、自らは改良工事を受注しないという姿勢を明確にしています。
素晴らしい考えですよね。
解析判定書の内容
解析判定書の考察は以下のとおりです。
考察
調査地は、建物荷重の応力範囲内に地耐力不足の数値が確認されておりますが、バラツキの少ない同様なデータが確認
されていますので、基礎下の砕石地業に対し十分な転圧工(ランマー等による三往復以上転圧)を実施し一層の締め固
めを行った上で、荷重分散効果の高いベタ基礎での対応が可能と考察いたします。
客観的かつ実用的な視点が見て取れます。
5箇所深さ0.25mずつの調査データで、1つだけ0.50m 粘性土の2.2Nがありましたが、
それ以外は粘性土の3.0N以上かつ1.7m程度からは30N以上なので、問題無いという事でしょう。
調査保証会社に認められることで、地盤沈下に20年最大5,000万円の保証もつきます。
本当に肩の荷が下りたというか、これで家の費用を削らないで済むという安心感と、
自分が選んだ土地を信じてよかったという自信と、とにかく嬉しい気持ちです。